朝自慢

北朝鮮のアイドルと海産物について

やれていることと、やりたいこと

f:id:asadziman:20210129192836j:plain

青山の人間は見栄っ張りなので、このように家がハリボテの場合がある

 浅島という人間は欲張りなので、やりたいことがたくさんある。

 まず、青山に住みたい。でも青山の人間にはなりたくない。青山に住んで、青山の人間たちを至近距離から観察したい。紀ノ国屋でネギを買い、グリーンシードに家賃を払い、Tシャツ短パンでゴミを捨てに行く金持ちを見たい。僕が住む家は精々月10万くらいで借りられる”ボロ家”で構わない。

 

  僕には夢がたくさんある。しょうもない夢ばかりだ。例えば、イケアに売ってる、球状で紐を引くと展開される、ロボットアニメに出てきそうなメカメカしい照明を自室の天井から吊るしたい。

 でも今の部屋は家具の兼ね合いでこういう照明が吊るせない。だから広めで、そこそこ天井が高い部屋に住みたい。でもこれは別に、今じゃなくていい。30歳くらいになった時に、いつでもこういう生活ができる状態にあればいい。

 

 あとは、横浜市中区初音町に住みたい。早速、さっきの「青山に住みたい」とは矛盾する願いだが、別に時期をずらせば両方達成できそうな気がする。

 初音町は伊勢佐木町とか黄金町の脇にあって、なんだか治安が悪そうだ。

 でも、別に本当にそこに住みたい、滞在したいというわけではない。ただ「初音」という地名を、住民票に刻んで、年賀状の左下に書きたいだけなんだ。初めて初音町の存在を知ったときから、ずっと思ってる。「初音」町に住んでいますよ~とアピールして、ボカロ厨にマウントを取りたい。GUMIしか持ってないけど。

 

***

 

 これらの夢を叶えたところで、その経験は僕を何者かにしてくれるわけではない。せいぜい「エヴァみたいな照明のある部屋に住んでる人」とか「ミク愛が強すぎて住所まで揃えだしたオタク」みたいな地位は得られるんだろうけど、それは僕の生活を豊かにしてくれたり、あるいは生きやすくしてくれたりするものではないと思う。

 じゃあ、僕が本当にしたいこととか、なりたい姿とかってのはなんだろう。今までだったら弁護士になりたいとか、物書きになりたいとか、まあ将来の夢っぽいものはポンポン出てきたんだろうけど、今度はこっちが難しくなりつつある。

 欲張りだから、なりたい姿が自分の中にたくさん、うっすらと並んでいる。でも結局、どれかを選ばないといけない。その機会は就活だけじゃない。だから今ばっかり焦って考える必要もない。でもじゃあ、ゆっくりでも考えていれば結論が出るのかといえば、そうでもなさそうな気がしている。

 

 最近は「欲」がある。このまま死にたくないという、これまたぼんやりした欲が。

 前までは、積極的にとはいかなくても、機会があれば・・・くらいに思ってたけど、だんだん変わってきた。

 気持ちが塞いでいた時には見えていなかったけど、思っていた以上に世の中には面白いことが多いことに気づきつつある。今までは自分の好奇心でいろんな勉強をしたり、いろんなことに首を突っ込んだりしてきたけど、知識がついてきたおかげで観測できる社会の範囲が広くなって、面白いことが見えるようになった。

 経済ニュースが面白くなった。国会中継が面白くなった。多分、僕が面白いと感じるようになる以前から面白かったのだろうけど、僕もやっと面白いと感じられるようになった。

 それと、勉強自体を面白いと感じられる機会が増えた。やれ、と言われずにする勉強が、こんなに面白いと思っていなかった。資格試験がsteamのトロフィーに見えるし、参考書はゲームを買うより安い。勉強するうちに、思いがけずカフェ巡りもするようになった。パンチョの年パスが残ってるうちはパンチョを食べ続けるだろうけど、2月末に切れたら多分、昼食もいろいろ開拓できるようになるんではないかと、今から少し楽しみでいる。(そのぶん働かないといけないけどね!)

 こういう「面白い」をしゃぶりつくす前に生活から降りてしまうのは、なんかもったいないような気がしてきた。

 

***

 

 今は韓国語の勉強をやっている。期末課題で止まってるけれど、ハン検4級の教科書が半分くらいまできた。でも文法ばっかりで単語が進んでいない。昔から英単語を覚えるのは苦手だったけど、今は当時よりモチベがある。

 昔から韓国の食べ物が好きだった。韓国のり、キムチ、ナムル、ビビンバなどに馴染みがあった。最近は冷麺とか韓国チキンも好きだ。カンジャンケジャンは食べたことがないけど、絶対に近いうちに食べたい。

f:id:asadziman:20210129194217j:plain

新大久保のカンホドンチキン

 数年前から日韓関係は最悪だ。慰安婦や徴用工や竹島など、両国間にまたがる問題は多い。僕はまだ、そのことについて何かしらの態度を示すには「浅い」と思っているけど、日本に居て日本語ソースに触れているだけだったら、少なくとも得られる情報はバイアスがかかっているものばかりだろうし、それを読み込んで「勉強した」気になるのは無責任な気がする。だから早く韓国語を習得して、向こうの言い分を原文で読めるようになりたい。

 と少し脱線したけど、要は日韓関係が冷え込んだことで国際線の需要が減って、ここのところずっと航空運賃が安くなっているらしい。一時期は羽田~成田を電車で移動するよりも、羽田~釜山~成田と乗り継いだほうが安かったりもしたらしい。さすがにそこまでとはいかなくても、多分コロナ禍が明けても当面は安いままだと思う。

 そこで、コロナ明けすぐに現地で冷麺やカニをドカ食いできるように、自由に時間が取れる今のうちに、韓国語を勉強しておこうと思っている。ちょうど就活が近いし、TOPIKとかハン検を持っていれば、何かしらで使えるんではないかしら、とか甘い期待もしている。

 

 最近は韓国語に加えて、地学もちょっと勉強している。

 昔から宇宙っ子で、幼稚園のときの将来の夢は宇宙飛行士だったし、相模原や筑波のJAXAに連れて行ってもらっては大はしゃぎしていた。

 コロナで家にいるようになってからは、dアニメストアで「恋する小惑星」というアニメを見たりしていた。

 いわゆる「きららアニメ」で、女子高生たちが何かをやっている日常ものなんだけど、このアニメでは主人公たちは宇宙や地質の研究をするサークルに所属していて、宇宙の話をしている時は童心に返ったような気持ちでわくわくしながら見ていた。

 それで「宇宙欲」が復活してきたので、この年になって地学の教科書・参考書・ワークブックを買ってきて勉強して、高校生気分を味わったりしていた。

 もっとも僕の出身高校では地学はおろか「地学基礎」も開講されていなかったので、現役であってもこうする以外に勉強のしようはなかったのだけど。

 

***

 

 よく考えてみると、経済ニュースが面白くなったのは株をはじめたおかげ、国会中継が面白くなったのは弁論と法学のおかげ、と言えなくもないかもしれない。

 株は小金稼ぎが目的だったし、法学は仕方なく、弁論はもっと別の興味があってはじめたことだった。

 韓国語と地学が、何の役に経つかはわからないし、多分就活には直接絡まないことだと思う。でもこれから先、この2つに絡むことで新たに勉強したいことが増えたり、ひょんなことで役に立つ機会が来たりするかもしれない。

 そういう「可能性」が開けるから、勉強は楽しい。

 僕は小さいときから「不穏なこと」が好きで、今でも放送事故の映像を見たり、民間防衛の本を読んだり、世界の天災をウォッチしたりすることがあるのだけど、地震ウォッチ仲間から勧められて、昨年10月には防災士の試験を受けた。筆記試験には合格したけど、まだ認証してないから正式な防災士じゃない。元々知識があったからほぼ勉強せずに合格できたけれど、もっと見識を深めれば、面白い資格や仕事があるのかもしれない。情報待ってます。

 役に立たせるために勉強をしているわけじゃないけど、トロフィーを積んでいくうちに、開放されるエリアも広がっていくかもしれない。そうしたら青山に住んでエヴァみたいな照明を吊るしたり、初音町にセカンドハウスを構えて本籍地を移せたりするかもしれない。

 初音町に家が持てたら、ハマスタの内野席でベイスターズ・エールを飲んで酔いつぶれても、躊躇なくタクシーで帰れる。お酒なんか全然飲まないけど、しようと思えがそういうことも出来るような生活がいい。向こう10年くらいのうちには叶えたい。

 やりたいことは結局よくわからないし、漠然としていて見通せないけど、これだけでも、という気持ちにはなってきた。がんばります。